親知らずの適切な治療法
親知らずは、トラブルを起こしやすい歯です。むし歯や、特に歯が斜めや横向きに生えていたりして、うまく歯茎から親知らずが生えていない場合は、歯と歯茎の隙間に細菌が溜まりやすく「智歯周囲炎」という炎症を引き起こし、歯茎が赤く腫れ、痛みを伴います。
なんとなく世間的には、「親知らず=抜く」というイメージがありますが、絶対に抜かなくてはいけないのでしょうか?
答えは「NO」です。
痛みの原因や炎症の程度にもよりますが、抜かなくても良い場合もあります。
〈抜かなくても良い場合〉
- 痛みがなくキレイに噛み合っている →痛みがなければそのままでも大丈夫です。
- 抗生剤、痛み止めが効く →薬を飲んで痛みや腫れが収まり、その後普通の生活ができれば大丈夫です。
〈抜く必要がある場合〉
- 特に炎症がひどい時 →あまりに炎症が強いと麻酔が効きにくく、すぐに抜くことはできないので、一度抗生剤で炎症を抑えてから抜歯します。
- 何度も炎症をくりかえす →薬を飲んで一旦症状が改善した後でも、何度も炎症がぶり返したり、炎症が起きる期間が短くなってくると、そろそろ抜歯したほうがいいでしょう。
- むし歯になった →むし歯になると、薬を飲んで痛みを抑えても、根本的な治療にはなりません。ひどくなる前に抜歯する事をおすすめします。
以上のどれかに当てはまる場合でも、患者様の独断で抜くか抜かないか判断するのはおすすめできません。どんな場合でも、お気軽にご相談ください。
日暮里 歯医者
じんデンタルクリニック
歯科衛生士 相田麻希
2018年12月4日 (火)
カテゴリー: スタッフブログ,虫歯治療